第1回田んぼの生き物調査

2005年4月17日

ちば緑耕舎 第1回 田んぼの生き物調査  速報版 VOL3

どのような農法が環境のため、また現実的な農業経営のためによいのか探っていきたい――4月17日、千葉県栄町の農業団体「ちば緑耕舎」で、「田んぼの生きもの調査」が行われました。

年間調査がスタート -----------------------------------

調査には、千葉県立茂原農業高校の生徒や、生協「エルコープ」の組合員など、一般市民も加わり、総勢25名以上が参加しました。

 一般的には水を抜く冬場にも水を張る「冬期湛水水田」、「減農薬・減化学肥料の水田」、「慣行栽培の水田」の3カ所で比較調査。田んぼの水質や気温を調べる「生息環境調査」と、土のなかのイトミミズとユスリカ(幼虫)を数える「土のなかの生きもの調査」を行いました。


▲調査の様子
 

 「土のなかの生きもの調査」では田んぼを耕し、土を豊かにする働きがあると言われるイトミミズの数は、冬期湛水水田で約210万匹と最も多く、慣行栽培の水田の60倍以上の値となりました。「調査隊長」として調査の指導を担当した千葉県立茂原高校の渡辺英二教諭は、「冬期湛水の水田では、水中の微生物まで安定しているのではないか」と話しています。 
   
ちば緑耕舎では、ほぼ毎月1回のペースで調査を行う予定。「継続的な調査には人手も必要ですが、生協組合員との交流イベントとも絡めて、多方面から協力をいただきながら調査を進めていけることになりました。農法と生態系の関係を探りたいです」と、ちば緑耕舎事務局の中澤和彦さんら、現地調査スタッフは期待を膨らませています。


▲ちば緑耕舎付近の水路。
網でひとすくいするたびに小魚が入る。

 
    冬期湛水 減農薬栽培 慣行栽培
のなかのきもの調査 イトミミズ 2100000 33300 116666
(10aあたり ユスリカ(幼生 225000 0 25000
  天気
  気温(℃) 20.3 22.1 21
  水温(℃) 24.9 28.9 28.2
生息環境調査 水深(cm) 4 2.5 1.9
  pH 8.18 7.73 7.14
  EC(mS) 0.649 0.28 0.315
  DO 10.5 10.1 8.3
  ORP(mV) -160 180 180
調査日時:2005417AM1030〜PM140検証前データ)


▲調査の様子

 

発行:田んぼの生き物調査プロジェクト