「あきたこまち」の確保をした大潟村 生産者の固い絆 生産者の固い絆 お米の流通問題について お米が育たない
 
10月3回新米スタートに間に合わない・・・
「JA秋田ふるさとの新米「あきたこまち」を
10月9日に出荷するのは間に合わない」
と全農秋田県本部からの返事がきた。
JA秋田ふるさとでは、出荷できると判断しているにもかかわらず、
県本部は「冷夏で生育遅れは、もし万が一出荷できなかったり、
途中で途切れたら販売先に迷惑がかかるので、全国一斉に
10月14日以降に足並みを揃えての出荷をしてほしい」
との返事であった。それでは、10月3回は間に合わない・・・。
自主流通米※1の流通は、パルシステムの産直で培われた
人的交流や米の販売など長年にわたる首都圏コープとの関係を
考慮されることはなかった。
10月3回は大潟村で!!!
そこで、(株)ジーピーエスは、かぼちゃ、大豆など他品目での関係も深い、
計画外流通米※2の産地「大潟村産地会議(秋田県)」※3
の戸澤さんに10月3回の「あきたこまち」の出荷の要請をすることにした。
大潟村は、JA秋田ふるさとに比べ、2〜3日稲刈りが早い程度。
今年の冷夏で生育遅れは同じ状況である。

そんな中でも、戸澤さんは、「仲間に相談します!」とこの状況に
力を貸すことにし、約60名程いる仲間に一軒一軒連絡を取った。
しかし、状況は厳しかった。
新米の刈り取りが遅れ、それぞれの生産者が販売先を抱えている。
また、カントリーへの出荷順番が組み込まれ、生産者としても
とても難しい状況で出せる状態ではなかった。
そこを何とかお願いし、約160tの早期出荷の応援体制ができた。
これで10月3回に間に合う!!
と一同ホッとした瞬間だった。


大潟村産地会議代表の戸澤さん

長雨続きで不安が募る・・・
しかし、ホッとしたのもつかの間。
9月に入り、秋田県は雨続きになった。
雨が続くと田んぼがぬかるみ、
収穫コンバインが田んぼに入れなくなる。
また、太陽の光がないと、お米が充分みのらなくなってしまう。
「本当に収穫が10月9日までに間に合うのだろうか・・・・。
お米は収穫できるほど稔ってくれるのだろうか・・・。」

と一同不安の色を隠せなかった。


大潟村の稲のようす

仲間がいるからやれた!(ガンバレた!)
お届けに間に合うように、まだぬかるんだ田んぼではあったが、
収穫できる圃場から順番に収穫を始めることにした。
仲間同士、コンバインを出し合って、稲刈りを手伝う・・・。
夜遅くまでの籾の乾燥作業・・・。
そんな日々が約一週間以上も続いた。

このみんなの協力と努力のおかげで、
10月9日の初出荷に間に合い、10月3回にお届けする事ができた。

戸澤さんからのメッセージ−
『自分の収穫計画を後回しにして、生協出荷を優先してくれた仲間がいた。
私達は、大潟村の地で、来年も、10年、100年と農業を続けます。
地べたからは離れないパルシステムの産直産地には、
そんな心強い産地の生産者がいることを忘れないでほしい。』


左:戸澤 藤彦さん 右:遠所 新一さん

 


用語説明
※1自主流通米・・・生産者から登録出荷取扱業者に売り渡される米穀のこと。
            自主流通法人が定める自主流通計画にしたがって流通する。
※2計画外流通米・・・生産者が事前に数量を食料事務所長に届け出れば、消費者に直接販売することができる。
※3大潟産地会議・・・秋田県大潟村のオーリア21と花咲農園の産地協議会。計画外流通米での出荷を行っている。