いりことかサバ缶を入れて、煮物にすることが多いよ。しいたけやにんじんなど野菜との相性もいいけれど、たけのこの味をじっくり楽しみたいから、あまりゴタゴタ入れずにシンプルに煮るのが好きだね。 ■JAふくおか八女・井上さん
●名前の由来 たけのこは日本名では、「筍」や「竹の子」と書きます。 「筍」とは、たけのこの伸びが早く、地上に芽が出て一旬(10日)で竹になることから名付けられました。「竹の子」という名前は、竹の地下茎から出てくる若い芽、竹の子供という意味からつけられました。
●4月〜5月 ●約70種類ほどありますが、一般的な食用のたけのこは、孟宗竹(もうそうちく)という種類の若芽のことをいいます。孟宗竹(もうそうちく)は、たけのこの代表格で、最も味が良いとされています。えぐみが少なく、独特のうまみと歯ごたえがあるため、吸い物や煮物、揚げ物など幅広く利用されます。他にも、肉質が薄くて味が淡白な淡竹(はちく)、やや硬めで少し苦味がある真竹(まだけ)といった種類があります。
たんぱく質や炭水化物、食物繊維を多く含みます。特に食物繊維は、ごぼう、小松菜、大根に次ぐ含有量で、便秘の改善や大腸がんの予防、コレステロールの吸収を抑える効果があります。うまみ成分はグルタミン酸、アスパラギン酸、チロシンなどのアミノ酸によるもの。たけのこを茹でた時の白い粒々はそのチロシンですので、体に害は全くありません。また、えぐみのもとは蓚酸(しゅうさん)やホモゲンチジン酸で、堀り出してから時間が立つごとに増加します。
生のままで置いておくと、固くなってえぐみが増します。保存の時は必ず、下茹でをしてアク抜きをしましょう。アクを抜いたものは、水に浸して密封容器に入れ、冷蔵庫で保存をします。また、たけのこは食物繊維が多いので、冷凍保存には向きません。解凍するとベタベタになり、食感も風味もかなり落ちてしまいますので、冷凍するのは控えましょう。
煮物にするときは、一気に味付けしないのがポイントです。一気に味付けしてしまうと、煮汁ばかりが甘くて、肝心のたけのこは味気なくなってしまいます。砂糖やみりんなどの甘い調味料を先に加え、しばらく煮こんで甘味を十分染み込ませた後に、しょう油や塩などを加えるようにしましょう。