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【虫は良きライバル?パートナー?】
生産者の妻ではありますが、基本的に虫は大の苦手です。今時の子ども達のゲームと同じです。ゲームの中の敵が「虫」で、私たち生産者はコントローラーを駆使して虫を退治し野菜を育て上げ、見事に野菜の大量収穫Get!!となれば良いのですが、現実には、「虫」との対決は永遠にクリアできないのではないかという不安が常につきまとっています。
消費者の方々のご意見の中に、「虫も生かされている、私たちも生かされている…」と言う言葉がありました。同じ自然のサイクルの中で生きていて野菜を共通の糧としているのは虫も人間も同じ事なのかな?私たち生産者と虫の対決はまだまだ終わる事はないようです。 |
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食の安全は消費者も生産者も同じ考えと思います。私達は生協を通して食の安全性に関しての取組みを生産現場で実践しています。一生懸命努力をしても全部が収穫できる事はないのです。このアンケートにもある様に虫害、病害、自然災害と私達も葛藤しています。
今までも消費者ニーズにあった生産体制がいろんなものを狂わせてきた様です。
虫が食べないもの→農薬問題(規格が同じなものとか など)
消費者の皆さんに『安全』という二文字がどのように理解されているのか問いたいです。このアンケートを通して消費者の皆さんにはもっと農業への感心と努力をしている生産者の理解をして欲しいものです。また、一緒になって歩んで行きたいものです。 |
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テレビ、新聞などでは、毎日のように食の安全、無農薬、減農薬と報道されています。組合員の皆様も、大変に感心をもたれる事と思っています。私達も、見学、講習会、勉強会等々に出向いて学んでいます。(特に農薬の問題について)
年々温暖の傾向にあり、環境も少しづつ違ってきて虫も多く早生しています。(昔のように、冬には雪が多く寒ければ、虫も卵もなくなるのに)
自然相手の仕事なので、これから先も虫=農薬の問題を勉強しながら、組合員様に好まれるような野菜作りに精を出して頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。 |
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虫の問題でありますが虫といっても地上部の虫、地下部の虫とそれは沢山の種類があります。産地としては太陽熱処理あるいは天献導入等で、できるだけ農薬を使わない努力をしています。
しかしながら、商品価値のある野菜の生産にはどうしても農薬を使わざる場合が出てきます。その場合、農薬の種類、使用基準を守って最低限度の農薬散布はしかたがないのではないでしょうか。それでも虫は付きます。 |
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“虫食い野菜”についての皆様の意見、興味深く読ませてもらいました。様々な感想・意見で、それぞれ回答し合っている気もします。こういう事に関しては育ってきた環境、今置かれている環境、そして何を人生の優先順位にするかで、見解も分かれると思います。
結構たくさんあったものに「食の安全のために無農薬で作ったものを食べたいが虫が苦手なので、虫のついていない、きれいな野菜を望む(または開発を期待する)」という意見があります。少しこの意見について書かせて下さい。
これはすでに幾つかの軟弱野菜では実現していると思います。大型ハウスの水耕栽培などです。ただこういう栽培は施設にも管理にも、とても費用がかさみますし、環境への負荷も大きいと言わざるを得ません。先進国の圧倒的に豊かな人々には実現出来てもこの地球上に住むすべての人々がそれを望んだとしたらどうなるでしょう。いえ、望むべくもないことですが、農業というのは自然に対して働きかけるものです。ある意味ではそこにある自然を壊して作り変えます。大量に栽培された作物にそれをエサとする虫が発生してくるのは、当然とも言えます。
正直なところ私だってアゲハ蝶は幼虫のうちは遠い山の中で過ごしてもらって蝶になってからヒラヒラと舞って欲しいとも思います。シルク(絹)だってすごく大きな蛾の幼虫であるカイコを飼わなくたって作り出せるようになったら!と思ったりもします。カメムシなんてひとつも良いところがないのだから全部いなくなったらいい!なんて事も。
でも虫たちもすごい!良く聞く話にオーストラリアのスカラベ(フンころがし)の話しがあります。ヨーロッパ人がオーストラリアに住みついて牧畜をはじめた頃、家畜の糞がどんどん溜る一方なのにびっくりしたのですが、それはオーストラリアにスカラベがいなかったので分解されなかったという事がわかり、その後この地にも移住させたという話。
もう一つ、ゴルゴ13だかカムイ外伝だかに載っていたのはウジムシで傷を治すはなし。腐肉を食べるウジムシに傷口が腐ってきた自分の傷口の腐肉をとり除いてもらうという話です。これも良く聞きます。
昔から人は虫たちに助けられ学んできたのも事実だと思います。ただ最近はその虫の個体数が増えている気がしています。これは暑さのせいなのではとも思います。とりわけ、蛾の幼虫であるヨトウムシなどとカメムシが増加しています。食べる鳥が減ったのかもしれません。“コガネムシ”などは以前、畑ではあまり見かけませんでしたが、モロヘイヤを作っている今はモロヘイヤを食べているコガネムシがたくさんいます。これなどは作物が呼び寄せたのでしょうね。
新しい作物つくると、それを食害する虫たちがちゃんと来るのは本当に不思議です。今まで見た事もないものも結構います。(あなたたち、今までいったい何処にいたの?何処で冬を越すの?)などと声もかけたいくらいです。農業をやっていて覚えたのは、あきらめるという事です。どんなに良いものが出来ていても一夜の台風で全滅など、ざらにあります。(去年まさにそうでした)。で、それに倒されない強いハウスなどから作物を守るというのもひとつの方向でしょうが、私などは“あきらめる”ことを学びました。それはもちろん風の向きや作る作物など被害を少なくするため、それなりには考えますが。
6〜7年前、空前の虫の大発生(主にヨトウムシ)で秋作がほぼ全滅した時は、もうこういう農法では生きてゆけないんだ…と絶望的にもなりましたが、それでも、その後も何とか皆さまにボックスを届ける事が出来ています。日々の小さな努力がきっと自分たちを助けてくれると信じて、手で虫をとって草を抜いてゆく日々のくり返しです。 |
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なるべく虫食いは出荷しないよう努力はしています。そして、これは考えていただきたいことなのですが、私達は種まきから虫と戦っているわけです。
発芽した時点でちっちゃな虫、目にようやくとまるような虫を手で取り除き皆様に喜んでいただきたいと努力しています。
現場サイドの苦労は並のものではありません。 |
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虫が苦手だと言われる方たちの気持ちもわからないではないですが、それを克服しなければ無農薬有機野菜と付き合ってはいけないと思います。
中には無農薬で虫食いが無ければいいのに。という方もいらっしゃいましたが、そんな虫のいい話しはありません。
自分と虫食い野菜という関係を小さくとらえないで、自分と地球という関係でとらえてみてはいかがでしょうか。地球環境の為には何がいいのか。私は、ただ無農薬有機は約束だからというだけじゃなくて環境保全の為にとり組んでいます。
中には手をかけない自然農法では、という声もありました。私達の産地は、これ以上温暖化が進まなければ自然農法で(とは言っても有機肥料をたっぷり入れていますが)生産可能、出荷のできる恵まれた環境にあります。ただし、飛行機の騒音がありますが。
自然の農法はとってもいいと思います。虫が苦手だと言われる方達は一度産地へ行かれて生産現場を見、生産者と交流してみるといいと思います。虫の苦手意識を克服してずっと虫食い野菜とつき合ってくださると、とってもうれしく思います。 |
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・有機栽培は万能ではない。
・毎年毎年その年の気候に大いに左右される。
・虫の食害が多くなる時期は、なるべく栽培しないようにしている。しかし、本来涼しくなる頃がいつまでも暖かいと虫たちの食害にあい、ひどい時は全滅になる。
・食害、虫食いは、生産者が食べられないものは出荷していない。 |
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全体を通して感じたのは消費者が虫と農薬の関係が密接な繋がりがあると考えているようだということでした。関係が無いとは思いませんが、虫を農薬で殺すという関係があるだけでそれ以外は何の関係も無いと思っています。虫が許せないから農薬を容認するというのは変だと思うし、農薬が許せないから虫を容認するというのも何か変なような気がします。また、虫がいるから安全だと言うのも無理があるし、虫がいないから危険だと言うのにも無理があると思います。消費者は、虫と農薬との関係において農作物の安全性と直接的繋がりがあると考えているようだ、ということを考えた上で生産と販売をする必要があるのかもしれないと感じました。
昨年から農業の現場ではこれまで以上に農薬の扱いに敏感になっています。現実的にこの問題に対する対策にこれまで以上のコストが発生しています。ごく一部の心無い生産者のために余計なコストが増えたなどとは言いませんが、消費者の考え方が色々あるように生産者の考え方も色々あります。確かに農薬を多用して見た目のいい野菜や果物を出荷しようと考えている人たちがいるのも事実だと思います。同じように、見た目のいい商品にお金を多く出す人たちが多いのも事実だと思います。
今、これまでの生産と消費の関係が大きく崩れだしているような感じがします。これまで生産と消費の関係がバランスが良かったかどうかは分かりませんが、消費者と生産者の意識が大きく変わったら、当然のように新しいバランス基準が必要になるのかもしれません。どのような新しい基準が出来上がるのか、それとも今の状況が一過性のもので新しい基準など出来上がらないのかどうかも予測できませんが、新しい基準が出来上がるのだとすればその基準が生産の現場に新しいコストを生み出すことは避けられないと感じます。
なぜなら、問題が安全であるというところにあるのならばこれまで通りに栽培すればよいのですが、今求められるのは安全なことを伝えることにあると考えているからです。どんなに「無農薬で栽培しました」などと書いたコメントを添えたとしても、「誰が」ということが表現できなければ信用してもらえないかもしれません。トレーサビリティーはこうした「伝える」手段の根拠なのだろうと思います。
これまでやっていなかったことを実行すれば自ずと費用がかかってしまいます。デフレ状況の中、輸入青果物との価格競争もしながら生産の新しいスタンダードを築くには今の農家は高齢化が進み過ぎています。使用した農薬の記帳をお願いしても、字の書けないような高齢者(ばかにしているわけではなく)が今の日本の農業の多くを支えているという事実をもっと真剣に議論する必要があるのではないでしょうか。
農業における生産と消費のこれまでにないすばらしいスタンダードが生み出されることを期待します。 |
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もし、農家から直接手渡しで野菜をもらったら、例えそれがまずくても、虫付であっても「ありがとう」といってもらうでしょう。農家も自分が食べたくないような野菜だったら、他人にはあげないでしょう。そういった関係性ができるかどうかだと思います。
生産者は組合員に食べてもらうんだと思って作る、組合員はこの人が作ってくれたんだと思って食べる。そういう関係性がこういった大きな流通の中でもできるかどうかだと思います。難しいですが一歩一歩進めましょう。 |
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