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組合員&生産者 投稿拝見!! 第5回テーマ
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作品No:B-4

組合員:フレッシュあずささん (女性 30〜34歳)
作品タイトル:わたしのとうもろこし

野菜を作るって大変、でも楽しい。野菜作りがわたしに感謝の気持ちも教えてくれました。

野菜作りは今年で2年目。この春も夏の収穫を目指して種まきをした。豆類、オクラ、とうもろこしなど。
その中でも“とうもろこし”は母方のおばあちゃんが私によく食べさせてくれた。盛夏の思い出と共にあるとうもろこしだ。

4年前の夏、私は新居で、初めての出産を控えていた。母を幼い頃に亡くしていたし、慣れない土地に住んでいたので、出産や育児への不安をひとりで感じていた。その引越し先に「お前は昔からとうもろこしが好きだったから。たくさん食べて元気な子どもを産めよ。」との電話コールとおばあちゃんが荷造りしたとうもろこしが箱いっぱいに届いた。宅急便なんて初めてだから店で教わった、と言っていたが、おばあちゃんの字で宛名がしっかりと書き込まれていた。
その時食べたおばあちゃんのとうもろこしはやっぱり虫食いがあって、とてもとても甘くておいしかった。
そして送ってくれた気持ちがうれしくて涙が出そうだった。あの日からいつかは自分でつくろうと決めていた。

初挑戦の昨年は、6月に二人目を出産したため、管理は義父母にお任せせざるを得なかった。
だから今年はすべてを体験する初めての年になった。

畑仕事は午前4時からにした。下の子がまだ母乳を飲んでいたので、ハラハラしながらこっそりと布団を抜け出した。
まず、種をまき、水分管理をして苗を育てる。そして移植期を想定して土作りをした。雨が近いことを予報で確認して移植をし、根付くのを待って追肥を施した。その頃から定期的な草むしりが必要な時期に入った。
高さが1メートルくらいになった頃雄穂が見え始めた。「背が低いかな?」と感じていたら、(今年の高温少雨が影響して、とうもろこしの背は低く、実入りも半分程度・・・)という新聞記事を目にした。それなら、と毎日畑に水撒きをすることにした。少しして雄穂が開ききると虫が発生し始めた。虫の駆除、脇芽かき、草むしり、とうもろこしだけでも朝の2時間はあっという間に過ぎた。これが農繁期かと実感した。でも一月もすると身体もだいぶ慣れてきた。
また、畑の近くを通る人たちに声をかけられるようにもなっていた。「おはよう」「よく頑張るね」、中には「それだけ手をかければきっといいものができるよ」と励ましてくださる人もいて、夫の親族以外に知り合いがなかった私は、こんな風に少しづつこの地になじんでいけたらいいなと朝からしみじみ感じたりした。

そろそろ収穫かと思っていた頃、病気知らずだった二人の子どもが相次いで高熱を出した。さすがに畑仕事は休止にし、私に寄り添って寝ている子どものそばを離れないでいた。
(さっきまで元気だったのに急にしゅんとした表情とこの様子。具合が悪いとママから離れることもできないなんて…。野菜たちもいつも見ていると、成長の様子だけで水分不足だとか栄養が必要だとかが分かってくるものなのかなあ)
とこんな時も野菜のことが頭をめぐる自分に、心の中で笑ってしまった。

そしていよいよ収穫の朝が来た。少しむいてみて実つきを確かめ、数本を収穫。実つきもたっぷり、25センチ位の立派なとうもろこしと対面した。すぐに調理。ぴかぴかに光っていいにおいのするとうもろこしを朝食の食卓に運ぶと夫が「すごいなあ」と言い長男が大きく目を見開いてうれしそうに「とうもろこしい!」と叫び、1歳になる次男が「んばあ」と指差した。
この日を心待ちにしていたからか自分で作ったからか、おいしくておいしくてこんなにおいしいとうもろこしは初めてだと親ばかみたいにいとおしく思いながらみんなで分け合って食べた。その後しばらくの間は数十本の収穫があり、心行くまで食べることが出来た。来年も作ろう、そして、その収穫までこの喜びをお預けにしよう、と思った。

8月中旬に、本当に久しぶりに故郷のおばあちゃんのところへ遊びに行った。おばあちゃんは90歳を過ぎ腰も曲がって畑仕事ももう引退していた。そして耳もかなり遠くなっていた。
本当は「あの日のとうもろこしうれしかったよ。それが忘れられなくて、いつか作ろうと思ってて・・・」と真っ先に話そうと思っていたんだけど。おばあちゃんが一生懸命に「良く来たな、ほんとに良く来た。」とニコニコしていた。
子どもたちは家中を駆け回り、そのひとときは過ぎた。「また来るね」と大きな声で伝えて家を後にした。

こんな夏。振り返ると、私はとうもろこしだけを育て、周囲がそんな私を支えて経過した夏だったような気がする。
だから、最後にこの場を借りて、感謝の気持ちを伝えたいと思います。
お義父さんお義母さん、畑を使わせてくれて、また、いろいろ教えてくれてありがとうございました。
そして遅れがちな朝ごはんを遊びながら待っていてくれた夫とこどもたちに、ありがとう。
それから、おばあちゃん。愛情たっぷりのとうもろこしで私を育ててくれてありがとう。おかげで私は今年の夏、作る楽しみも教わりました。私のかけがえのないおばあちゃん、これからも元気で長生きしてください。


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